自動車やバイク趣味が根付かない訳
今日もコンディションの良い空冷VWの検査に行ってきました。
前オーナーは新車で購入してからワンオーナーで所有しておられ最近の20年近くは、ガレージにしまわれていた車
今のオーナーがそれを購入、ストックそのままの貴重なVWです。
前回mexビートルでバンパーの件で指摘され、規定にないフロントについてもNGの判断をされたので
今回は断腸の思いで?またバンパーステーに穴を明け車体との隙間を少なくして検査へ
今度は別の検査官が車を見ながらメジャーを取り出し車体の寸法が違うと・・・・
寸法が違うから構造変更が必要で、ナンバーの管轄が違うからここではできない云々
検査場ではできるだけおとなしくしていますが・・・・
手差しのコンベックスでしかも短い、どれだけ違うか聞いても全然違うとしか言ってくれません。
私は、違うなら違うで構造変更が必要ならその旨をお客様に説明しなくてはならないし、構造変更でも改造申請でもします。
そのかわりきちんと測定ラインで計測してほしいと。
(検査場ではメジャーなどを使用しての簡易計測では始点側を持たせられるので実際の読み取った寸法がわかりません)
担当の検査官がいうことであればそれが絶対なので指示に従います。と言いました。当たり前ですよね。
担当検査官は面白くない様子です。
そこまで言うなら当時の新車新規登録時の諸元表・資料を取り寄せて、構造(検査官の言った)変更をします。
ただし、問題がなかった場合は良かったねでは済まないんだよ、大変なことになるけど覚悟はできているんだよね
そうこうしていたら"バンパーの時の検査官"が来て、しばし担当官を諭すように 問題ないとのこと。
その後担当検査官からの謝罪はありません。
検査官をやっている以上は、発する言葉には責任を持ってもらいたいと思うのでした。
どうでもいいですけどねっ
本題は
謝罪をしてもらいたいわけではありません。
常日頃国の検査業務にも理解をし協力しているつもりです。
基準・法律の順守は当たり前。
それを踏まえたうえであえて、旧い車やバイクに国の基準ですべてを求めても維持するためにはメーカーから出荷された形そのままでというわけにはいかないこともあるんです。
新基準の為の法改正はあっても古い基準がそのまま継続されると、施行されてからの経年劣化などもあるわけですし
多少なりの緩和措置が適用されることを望みます。
手つかずのオリジナルの車を削ったり、穴を明けたりするのはなんとも切なくなります。
メーカーから出荷されてから当然ですが長い間動かしてくれば事故もあるでしょうし傷んでも来るでしょう
何とか維持しながら40年、50年、60年と残ってきた車です。
なぜ、今、この時に法基準に合致させるためとはいえ、"わざわざ改造"をしなければならないのか
こんなことをしていたら、思い出のたくさん詰まった車を乗り続けようとか、歴史的価値のある車を動かそうとか
気持ちが萎えてきますね。
たとえ検査官といえども他人の財産(権)を奪う権利もないわけですし。
ましてや適合しているものをしていないと言われ加工するわけです。
ごく普通に考えたらありえない訳です。
ありえないことが普通のことであるのは何か変だと。
結局ろくな整備もせず検査に来るインチキ代行屋、インチキ改造車や違法改造車をその場限りの小細工を施して車検場に持ち込み、通りましたという車はOKで、40年50年と大事に乗ってきた車を持ち込むと些細なことに目くじらを立て車検に通りませんとは如何なものか。
どこへ行っても多かれ少なかれこんなことがあるから、本来の車検整備とは別の費用負担も増して乗りにくくしている(維持しにくい・車検がとれない)のでは?
こんなんじゃ楽しめない、車検制度なんていらない、高いから**分車検に出す・・・・手を抜いていいから・・・・本末転倒。
これは制度の問題じゃなく人の問題?そりゃそうだけどその制度にに携わっている人間が他人ごとではいけない。
自動車やバイク趣味が日本で文化として育たない理由の一つ。
たまに毒づきガス抜きをしないと




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僕もコンベックスで測ってみました。
およそ412cm バンパーを1.5cm引っ込めてナンバーフレームの厚みで相殺されほぼ同じ
何が問題だったのか余計に悩む・・・・