フロントサスペンショングリスアップ Type-1偏
久しぶりのメンテ記事の更新です。
空冷VWにお乗りの方でトーションバータイプにお乗りの方は是非とも行ってほしいメンテナンスです。
車のフロント側の下にサスペンションがありますが、良く見るとグリスを充填するニップルが付いています。
ホームセンターなどで、グリスガンとグリスを購入して簡単に充填できますのでやってみてはいかがでしようか。


ニップルよりグリスを充てんし、アームの付け根より古いグリスが出てくるまで行ってください。
出てきたグリスはウエス等でふき取ってください。

特に旧型のキングピンタイプのサスペンションは、そちらの方も忘れずにグリスの充填を行ってください。
車両のタイプにより、グリスの充填個所が増えたりニップルの位置が異なる場合があります。
頻度は?
オイル交換2回に1回・洗車毎・雨天使用した後日等それぞれですが、出来れば少なくても1年に1回(稼働距離・日数の少ない方)
使用頻度の多い方でも半年に1度はしてもらいたいメンテです。
比較的簡単にできる作業ですが、汚れたり環境が難しい時は迷わずショップ等に依頼してください

*ジャッキアップをして行う場合は、輪留め・リジットラックを使うなど安全に十分配慮し作業を行ってください。


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点検の重要性
少し前のことになります。
『走行中にタイヤがバーストした』とのことで、緊急の修理依頼がありました。


このタイヤを見て、これならば仕方ない・・・と、思いましたが。
状況からして、事前に防げたトラブルでした。
なぜならば、バーストの約3か月前に車検を受けていた車両です。
当然私たちの様な認証工場(車検持ち込み)では、あり得ないことですが。
整備を行っていたのは、指定工場(自社内にて検査が完了する)でした。
便宜的に通したのかもしれませんが・・・
整備の期日は、2月です。新潟では冬まっただ中で、この時期に履く冬タイヤとしての限界も
とうに超えていたと思われます。
万が一を考えると、あたりまえのことですがブレーキやタイヤなど安全に支障をきたすような個所については
特に気を付けて作業をしなければなりません。
(記録簿には、走行数に応じて点検を省略できると項目なんてのもありますが・・・)
はなから問題になっていないように感じて怒りすら覚えてしまいます。
たとえ、省略できたとしても(この車両の走行数では省略できませんでした)しかるべき納得のいく説明も無く
ましてや、使用者にこの状況の説明も無い状態での納車はあってはならないと思います。
簡単に自己責任で、、、といわれることもありますが、運転者が整備の引き取り時に走行中のハンドルの振れや
タイヤの摩耗に付いて修理依頼をしていたそうです。
履きつぶしの冬タイヤですが、夏タイヤもすでに使用限界に来ており使用不可の状態でした。
夏タイヤに交換する予定だったとしても・・・
ありえない

タイヤには、横の三角マークの個所に使用限界の印があります。
冬タイヤには2種類。
冬タイヤとしての使用限界と夏タイヤとしての使用限界の2種類のマーク
夏タイヤは1か所にマークが付いていて、この印が出てきたら新しいタイヤに履き換えてください。
普段何の異常も感じないと言いながら、案外自分の車も何か重要なトラブルが起きるかもしれません。
1年ごとの定期点検、出かける際の事前の点検などはお近くの信頼のおける自動車整備の認証工場へ

あなたの車も・・・
本当に大丈夫ですか?


これから時季ですので・・・
ご自身でタイヤの交換をされる場合にご注意ください。

基本的には、タイヤのクリップボルト・ナットの座面にはオイル・グリス等の潤滑剤は塗らないでください。
潤滑剤の影響でオーバートルクでしまってしまいます。
外す時が大変なんです。。。
(ねじの部分にごく少量の潤滑剤の塗布は良いと思いますが、ホイールとボルト座面に付かないようにお願いします)
国産でも乗用車の締め付けトルクはスチールで9から12kgf・mくらいの設定になっているはずです。
空冷は4穴タイプで取り説には15mkgと記載もあります。
現在はニュートンで表示しますので、1000kgf・cm→100N・mなんて記載されているのでご注意ください。
車種にもよりますが、足で踏みつけるほどの力では閉めてはならないねじです。
必ずけトルクレンチを使用し、取扱説明書に記載の規定トルクで締め付けてください。
本来ネジには、軽い潤滑剤などの少量の塗布が基本ですが(そう作っているので)指定がない場合は
良いのでしょうが、ネジの使用個所や用途(仕様)で潤滑剤を使ってはいけない箇所もあるのでご注意ください。
そんなタイヤの交換や、冬タイヤの交換はパワステにお任せくださいっ!


